2026年3月

3月31日

 強い風が吹いて、サクラが早くも散り始めている。昼は五反田の「小諸そば」で春盛り天丼セット。図書館で「図書新聞」終刊号を読む。先週号で終刊と勘違いしていた。夜は見ず知らずのユーチューバーが配信しているヤクルトスワローズの神宮開幕戦中継(の中継)を聴きながら、サボっていた家事を片付ける。スワローズは開幕4連勝。この日からつば九郎が復帰。

3月30日

 昼は五反田「亜細亜」で日替り定食とシュウマイ2個。夜は「つか乃」で飲み。珍しいアラの刺身をいただく。ひさびさ「風来坊」にも立ち寄る。

3月29日

 なんにもしない日曜日。夜は西荻窪「酒房高井」「たみ」で飲む。

3月28日

 午後まで二日酔い。麻婆豆腐もどきを作るが、味が締まらず水っぽくなる。夜は西早稲田「升や」で飲む。

3月27日

 日中の記憶なし。夜は神田へ。「天亀そば」で天ぷらそばを食べたあと、「とし」「佐々文」で飲む。

3月26日

 昼食のあと、図書館で「週刊文春」読む。町山智浩さんの連載が最終回。十条に戻り、オーケーストアで食料を買い出し。夜は冷凍庫の中身を整理。ドライカレーとコロッケ。週末の妄想旅行プランを考えているうちに0時をまたぐ。行きたいところはたくさんあるが、財布の中身と気力が足りない。

3月25日

 昼は豚肉と枝豆のニンニク炒め、にんじんサラダの残り。図書館で「週刊読書人」読む。横尾忠則さんの日記に飼い猫おでんを看取る様子が書かれている。小学館の広告に飯嶋和一の新刊「虚空蔵の峯」の告知。昨年刊行された「南海王国記」は買ったけれどまだ読めていない。帰りの電車で増田啓子「なまけもの雑記」読了。大阪阿倍野「古書ますく堂」店主のパワフルな漁書記。所々に挿まれる、店主の自分ツッコミや味わい深いボヤキがクセになる。謎の渾名を持つ個性的な古書マニアや、不思議な屋号の古書店が多数登場。ぜひ詳しい解説付きの増補版を書籍化してほしい。夜は「いさみ」へ。カレイ西京焼き。帰る頃には本格的な雨に。

3月24日

 朝、職場近くの小学校に「卒業式」の立て看板。校門前の桜がタイミングよく咲いた。昼のおかずは昨日と同じ。図書館で「図書新聞」終刊号を読む。売り上げにまったく貢献しなかった不良読者なので、黙って頭を垂れる。夜はトップバリュの冷凍餃子。一部ネットで話題になったお得用でなく、通常の12個入り。製造はテーブルマークの子会社のよう(福岡の一品香食品)。焼き上がり、皮がフライパンにこびりついて離れないが、これはウチのフライパンのせいかも。箸で掻いて食す。味はおいしかった。伊集院光・深夜の馬鹿力を聴きながら、明日の弁当のおかずを作る。

3月23日

 昼は玉ねぎの卵とじ、ニンジンのゴママヨ和え。図書館で「週刊新潮」を読む。横尾忠則さんの連載で、愛猫おでんの死を知る。「週刊読書人」の日記でも体調が悪そうだったので心配していた。それにしても、3月12日の出来事が、3月19日発売の週刊誌のコラムに載るスピード感に驚かされる。夜は「あゆみ」へ。「六根」特別純米、「豊盃」849純米吟醸直汲み生酒、「陸奥八仙」LIMITED EDITION849。貴重な限定酒をありがたくいただく。「かしわ」にも立ち寄り。ママさんは変わらずお元気だった。

3月22日

 午前中、ヤンチャンWebで古部亮「スカベンジャーズアナザースカイ」無料公開分を一気に読む。某プログレの曲がセリフに登場するシーンで心をグッと掴まれる。昼はツナとタマネギのパスタ。14時半から八丁堀「七針」で みみのこと、武鑓隼太のライブ。合同セッションでは金子寿徳さんの「死期」を演奏。本編以上に凛々しさを増した武鑓さんに、スズキジュンゾさんの唄う姿を重ねる。西村さんから野戦の月楽団「野戦の月'94-'99」のCDを購入(オフノートで品切れで、ずつと買いたかった)。武鑓さんの新譜も購入。高田馬場のディスクユニオンと芳林堂書店で時間を潰したあと、西早稲田「升や」で飲み。SGさんとひさびさに遭遇。SGさんは僕と苗字が一緒で、名前の読みも一文字しか違わない、兄弟のような赤の他人。近々出かけるという、熊本の観光名所や名物の話などをする。

3月21日

 午前中は二日酔いに苦しむ。昼過ぎに外出。小田急経由で東海道を西進。片浜駅で途中下車し、「書肆ハニカム堂」に立ち寄り。しばらくご無沙汰しているうちに棚が立派になっている。押井守・笠井潔「創造元年1968」、佐藤正午「熟柿」、山本千尋「佐世保の自由研究」を購入。18時半から静岡「水曜文庫」で低音環境のライブ。オープニングアクトに望月治孝さんのサックスソロ。桟敷席で満喫する。低音環境のCD-Rと青木智幸&望月治孝「3」を購入。小田原まで新幹線こだま号に乗り、小田急に乗り換えて帰宅。道中で坂上友紀「文士が、好きだーっ!! 或る書店主の文学偏愛ノオト」、金子修介「無能助監督日記」を読了。どちらも抜群に面白く、文章のリズムも軽やかで、くいくい読めた。

3月20日

 午後、「しゃれる」で散髪。マスターから「日焼けした?メガネのツルの所が白くなってるけど」と言われる。神宮での野球観戦時に焼けたらしい。みっともない。夜、西荻窪「酒房高井」で飲む。調子に乗って大久保「とも」にハシゴし、泥酔。池袋で終電を乗り過ごし、タクシーで帰宅。

3月19日

 昼はいわし味噌煮缶、キムチ、納豆。図書館で「週刊読書人」読む。辞書の広告が2ページもある。夜は秋葉原クラブグッドマンで宇宙エンジンとサイケ奉行のライブを観る。宇宙エンジンはちょっとハラハラ、サイケ奉行はガツンとやられる。サイケ奉行の7インチ「夕食部屋出し/ドントレットミーダウンサノバビッチ!」とTシャツを購入。

3月18日

 8時から池袋で健康診断。心配していた内臓系は幸い異常なし。朝一番なのでスイスイ進み、70分ほどで終了。昼は東京海洋大学生協食堂に行くが店休。それならと「青田」に足を延ばし、鯛かぶと煮定食。無心になって骨をしゃぶる。「おいしかった、ああおいしかった」とふわふわ余韻にひたりながら職場に戻る。夜は「つか乃」へ。煮物、おから、おしんこ、お刺身アラカルト。

3月17日

 昼はレトルトご飯とサバ缶、ショウガの酢漬け。図書館で「図書新聞」読む。巻頭は佐喜真彩「生き延びた者たちの哀しみを抱いて」の書評。やはり面白そう。夜はレタス、ミニトマト、卵の炒め物。明朝は健康診断のため、21時から絶食。駆け込みでピーナッツをむさぼり食う。ポッドキャストで「太田光と15人のしゃべり手」クリス・ペプラー編を聴く。

3月16日

 夜は高円寺へ。「タブチ」で日替りサービスメニュー(メンチカツカレーとサラダ・味噌汁のセット)700円。中野の支店には行ったことがあるが、ここは初めてかも。相席になったおじさんは、スタミナカレーとカツカレーの2枚を注文されていた。古書サンカクヤマで「考える人」編集部編「伊丹十三の本」購入。19時半から東高円寺U.F.O.CLUBでAcid Mothers Guru Guruのワンマンライブを観る。マニさんの「イチニサンシ!」の掛け声で演奏開始。「(AMGGを)結成して20年。ヨーロッパ、アメリカ、日本をツアーして、そしてまだ私は生きている」とマニさん。来週26日は高円寺Jirokichiで坂田明さん他とのセッションがあるとのこと。

3月15日

 13時から神宮球場でヤクルト対オリックスのオープン戦を観る。スタンドに入ったのはコロナ以来はじめてかもしれない。日焼けしそうなくらい強い日射し。高価な生ビールとレモンサワーをちびちび飲みながら、試合終了後の出陣式まで残る。最後の最後、復帰間近のつば九郎がちらっとカメラに顔を出した。夜は東大宮まで足を延ばす。駅のホームで太陽肛門スパパーンの花咲さんを見かける。今年初の「もつやきどらごん」でもつ焼き、ミックスフライ、大根サラダ。ここの店員さんは気配りが凄く、僕が黙っていてもホッピーの中を継ぎ足してくれる。

3月14日

 陽の明るいうちは二日酔いの養生。夜は「升や」へ。カレイ昆布〆め、あじ、紋甲イカのお刺身、肉団子の煮物。マスターは花粉症の兆候があるらしいが頑なに認めない。マスターが暇な時に読んでいるという西田幾多郎「西田幾多郎哲学論集III」と、鈴木大拙「禅」の解説をパラパラめくる。

3月13日

 大江健三郎「取り替え子」読了。モデルになっている人物(伊丹十三ほか)を想像できたこともあり、思っていたよりも楽しめた。人や物に対するネーミングがことごとくねちっこい。夜は西浅草「かづ」へ。盛況のなかカウンター席に滑り込む。刺身盛り合わせ、煮物盛り合わせ。勢いづいて神田「とし」に寄り道。記憶が定かではないが、この日はまっすぐ帰宅できたよう。

3月12日

 休肝日3日目。朝の目覚めがよくなると、お酒で満たされなかった気分が食欲に向かう。トーストチーズ乗せ、目玉焼き、トップバリュのポタージュ。昼は鶏むね肉のケチャップ炒め、カボチャひき肉煮。夜はその残りと、いわしの竜田揚げ。冷蔵庫で解凍した塩いわしを手開きにして、片栗粉をまぶしてフライパンで揚げ焼き。さすがに火は通ったが、味はしょっぱかった。今年のスギ花粉は目鼻の周囲にワセリンを塗っただけでは防げないが、外出時にマスクを併用すると、いまのところ重症化せずに済んでいる。ただ時々、夜中にくしゃみと鼻詰まりで目が覚めてしまうのが辛い。

3月11日

 昼に図書館で「週刊読書人」を読む。「論調」を担当する高原太一さんの文章のタッチが心地よい。今月は「現代思想」の特集「医療の未来―再生医療・生殖技術・終末期ケア」から、山形県白鷹町における終末期医療をめぐる論考を取り上げていて、興味を持った。一方で、本特集についてはニ木立さんが「医療経済・政策学関連ニュースレター」の中で「安藤(道人立教大教授の)論文以外は、現実の医療政策や医療費にはまったく触れておらず、拍子抜け」とも指摘している。参政党の掲げる「終末期の延命措置医療費の全額自己負担化」のような危険な政策案を跳ね返すには、もっと熟議派が率先して社会保障制度や財政の動向を学び、対抗していく必要があるだろう。

3月10日

 昼はいわしの南蛮漬けの残り。昨日よりも味がしみてさらに塩辛くなっている。ごはんは進む。鮮度が不安になって、頭と腸は残す。図書館で「図書新聞」読む。巻頭の見出しは「『推し活ファシズム』の渦中で読む」。「推し活」はいわゆる「サナ活」や「参政党ブーム」のことを指していると想像するが、名付けが雑すぎる。それを言うなら今の左派活動だって「推し活スターリニズム」だろう。「週刊金曜日」でも「アンチ推し活」なる珍概念が登場したと聞き、呆れる。「情況」も明後日の方角に舵を切った末に休刊するようだし。俗語に踊らされる左派メディアの断末魔が痛々しくて悲しい。夜は冷凍チャーハンとチキンナゲットで済ませる。大根とツナのゴママヨ和えを作る。

3月9日

 昼の弁当はいわしの南蛮漬け。北村早樹子「ちんぺろ」で、おばあちゃんが小アジの南蛮漬けを孫に隠れてこっそり作るシーンが印象的で、自分でも作りたくなった。使ったのが冷凍の塩いわしだったので、思いの外しょっぱい。揚げも甘かったようで、ハラワタの周辺が液状だった。自分の胃を信じて口に入れる。エンジンのかからない週始め。たまっている雑事から逃避し、東十条「いさみ」で背中を丸めて飲む。マカロニサラダ、ちくきゅう、あつあげ、魚の煮物。

3月8日

 午後、千葉県某市へ。シラフで東京を出るのは今年初。友人のH君の市政報告会に県外から参加する。医療センターの移転状況や物価高騰補助金の情報など、気になる行政の動きをわかりやすく説明してくれる。地域の行政の動きをキャッチアップする上で、地元の議員とつながるのも大事だなと思う。司会は同じく友人のT君。名司会ぶりを見て、そういえば昔アナウンサー志望だったっけ、と思い出す。夜は西荻窪「酒肆高井」へ。昨日会ったOTさんと再会。ママのもとこさんは今日もみみのこと「猫は夜中に散歩する」をかけてくださる。ママさんは「とかげ」がお好きとのこと。詩人のOTさんは「ブランキー・ジェット・シティーみたい」と仰る。潮田さんの声だけを聞くと確かに?という気もする。あん肝、オイスター、冷奴。「たみ」でママのカンちゃんから、「グラタン食べる?」と訊かれた以降の記憶がない。

3月7日

 西荻窪「酒肆高井」で知り合ったOTさん、OKさんと池袋で合流し飲み会。1軒目は「豊田屋3号店」。OTさんが予約してくださったが、店内は満席。17時時点で予約がないと入れないほどの盛況。そんな店だったっけ。2軒目はOKさんが吸い込まれるように入っていった「千登利」。ヨーロッパのプログレの話をしていたらマスターが「面白そうな話をしてますね」と寄ってこられる。

3月6日

 昼はエビと小松菜の塩炒めの残りと大根もちの残り。計画通り消費できて満足。夜は西浅草「かづ」に行くつもりだったが、想定外の残業が入り、西早稲田「升や」に行き先を変更。イサキの塩焼き、白身魚の南蛮漬け、ナスの揚げ出し。マスターはめまいのせいで臨時休業する日が増えているが、頑なに医者にかからない。

3月5日

 昼はウインナーとカブのにんにくバター炒めの残りと大根もち。夜は休肝日の予定だったが、「つか乃」へ。常連のKさんから「カサゴが入ったよ」との連絡を受けたので、いそいそと向かう。煮物、ほうれん草のおひたし、オニカサゴ・ユメカサゴの刺身。通のKさんはしゃぶしゃぶにして食べていた。

3月4日

 朝は伊予柑を食べる。昼は昨晩作ったウインナー香薫と冷凍カブのニンニクバター炒め、冷凍むきえびと小松菜の塩炒め、大根もち。食後に図書館で「週刊読書人」読む。3/8に絓秀実「一歩前進、二歩後退」の公開読書会を主催する二松学舎大学の山口直孝教授が、同書の書評を寄せている。職場を定時で辞し、TOHOシネマズ日本橋へ源孝志「木挽町のあだ討ち」を観に行く(水曜割引1300円)。シートピッチが広く観やすい映画館だった。売店の飲料は高すぎて買えず。作品は柄本佑、渡辺謙の配役しか前知識がなかったが、良質の娯楽作品だった。内田けんじ監督作品の叙述トリックを思い出す。神田「とし」に立ち寄り。マスターから「もう読んだので良かったら」と、みうらじゅん「アウト老のすすめ」をお借りする。ホタルイカの酢味噌和え、ヒラメの塩焼き。あとから来られた常連の方からおすすめのホラー映画を教わったが、タイトルを忘れてしまった。もしかしたら「テリファー」だったかもしれない。

3月3日

 リアルサウンドブックで「三宅香帆の“母殺し”と東畑開人の“ツアーガイド”が意味するものとは? 綿野恵太が語る令和人文主義」を読む。人文系ライターの「食い扶持」を考える上で示唆に富むインタビューだった。令和人文主義のルーツが東浩紀「観光客の哲学」にあるというのも興味深い指摘。「観光客~」今度読んでみたい。恵みの雨のおかげで花粉症は大人しい。昼のおかずはタアサイと卵の炒め物と、ミツカンの納豆「梅風味黒酢たれ」。この「たれ」の「押したら出る」仕組みが気に入って、最近よく買っている(ついこの間まで知らなかった)。夜は週末サボった洗濯と、週後半のおかず作り。将棋の都成七段と杉本八段の順位戦最終局中継が気になって、つい夜ふかし。それにしてもAIの最善手を見ているだけの素人ファンに、画面越しに物知り顔で褒めちぎられたりけなされたり、言われるがままのトップ棋士は、まるで動物園の珍獣のよう。「食い扶持」のために「観光客」を受け入れる将棋連盟のそろばん勘定を思う。

3月2日

 ダイヤモンド・オンラインで橘玲「やはり厚生年金は割が悪すぎる…厚労省がひた隠しにする『ねんきん定期便』に極小の字で書かれる不都合な真実」を読む。この手の議論によくある、公的年金「保険」の持つ保険機能と所得再分配機能を無視し、投資商品と比較して割に合わないと主張する文章だが、橘氏のように筆力のある人に書かれてしまうと、つい踊らされる人も多そうだ。1月のベスト記事と謳われているから、さぞページビューを稼いだことだろう。昼は「升や」のおいなりさん。図書館で「図書新聞」読む。広瀬勉の写真集「天沼――矢川澄子・室野井洋子・知久寿焼のアルバム」が取り上げられている。この本は西荻窪「酒肆高井」にあり、ママさんに少し読ませていただいた。

3月1日

 北村早樹子「ちんぺろ」読了。壊れた家族の話は切ない。僕にとっても、家族四人で一家団欒に過ごせた(と思える)時代は遠い昔、記憶のかなたに去ってしまった。いつしか独身生活のほうが長くなり、本棚に囲まれた自分の部屋だけがこの世で唯一安らげる空間になったというのは、この作品の語り手と共通する思いだ。できることなら誰とも比べられずに本に囲まれて生きていたい。石川義正「存在論的中絶」のことを想起する。日が暮れた頃、恐る恐る外に出た途端、花粉にやられて涙目に。西早稲田「升や」へ。ピリ辛こんにゃく、サメガレイ・イサキ・あん肝の三点盛り、メヒカリの唐揚げ。