2019年8月

8月某日

会社の帰り新宿へ。模索舎で綿野恵太「『差別はいけない』とみんな言うけれど」、長谷川陽平「大韓ロック探訪記」購入。ビックロMac用キーボードを購入。帰宅して無事ログインできるようになる。晩飯はフライパンでお好み焼きもどき。キャベツを大量消費したい思いが強すぎて、その他の材料とのバランスがいびつになる。結果、お好み焼きもどきは崩壊する。まずくはない。

8月某日

休日、近所の「ヤング軒」で散髪。90分待ち、90分散髪。ご高齢の店主はとても丁寧に刈ってくれる。「ササガワ」でメガネを新調。いまかけているものと同じ「ハンドメイトモデル」の丸メガネにする。夜は秋葉原グッドマンでAcid Mothers Templeのライブ。より若い層に響くスタイルにシフトチェンジしてきている。柔軟さがすばらしい。最新のライブCDを購入。

8月某日

夜、東高円寺UFOクラブで空蝉、コクシネル、冬苺のライブ。コクシネルの「夜の歌」はいつ聴いても胸にしみる。冬苺はUFOクラブの爆音アンプでどろんこさんの詩の世界を堪能。

8月某日

会社帰り神田「とし」へ。つまみはそこそこに飲んでばかり。マスターの電話がついにスマートフォンになった。

8月某日

昼から川崎へ。近代書房で「小川プロダクション『三里塚の夏』を観る」購入。15時に母親、妹家族と待ち合わせ。TOHOシネマズ川崎でクリス・ルノー「ペット2」観る。昔の映画のパロディがうまく織り込まれていて、付き添いの大人も退屈しないよう工夫されている。バナナマン二人のCVはよかったけれど、個性が強くてときどき現実の顔を思い出してしまう。夕食会は「甘太郎」で。チェーンの居酒屋に入ったのはひさしぶり。

8月某日

暑くて夜中に起床。映画芸術の黒澤満特集読みながら過ごす。6時に再び寝つき、10時頃目覚める。昼はそばをゆでて作りおきの山形だしをかける。夕方から渋谷へ。シネマヴェーラ渋谷エルンスト・ルビッチニノチカ」、プレストン・スタージェス「七月のクリスマス」観て幸せな気分になる。

8月某日

アテネ・フランセ文化センターで「中原昌也への白紙委任状」初日。18時前に着いたが2階の廊下の奥まで列が続いている。席は無事確保。ジョナサン・デミの「メルビンとハワード」。着地点の見えないふわふわした展開が良い。音楽クレイジーホースほか、最高。青山真治さんとのトークショーでは中原さん固有名詞をなかなか思い出せず、周囲を巻き込んでクイズ大会の様相。開映が押したので21時半まで。

8月某日

11時からユーロスペース小林正樹東京裁判」。満席。休憩をはさんで終映は16時前。天皇免責の代償について考えさせられた。ラーメン王後楽本舗でタンメン定食。うまい。アテネ・フランセ文化センターで「中原昌也への白紙委任状」2日目。列は2階まで伸びていたが、開場が早まったので徐々に動いていく。イヴァン・パッサー「男の傷」。ヘンテコな映画。トークゲストの遠山さんによると監督はチェコミロス・フォアマン、スコリモフスキと同窓とのこと。手のつけられない問題児だったらしい。昨日来るかもと言っていた青山監督は姿を見せず。

8月某日

中原昌也への白紙委任状」3日目はハル・アシュビー「真夜中の青春」。面白かった。トークゲストはクリス・フジワラさん。人種問題に深く切り込んだ作品として当時の批評家から賞賛された。脚本を書いたビル・ガン(William Harrison Gunn)の力によるところが大きいとのこと。アル・クーパーの音楽がまたよかった。

8月某日

中原昌也への白紙委任状」4日目、5日目は仕事で欠席して、最終日。シドニー・ルメット「怒りの刑事」。刑事役のショーン・コネリーが自己のトラウマにさいなまれ、どんどん狂っていくさまを延々と見せられる。中原さんいわく「最終日にして最高に地味な映画」。ジム・オルークから「ルメットが黒沢清の「CURE」みたいなのを撮っている」と勧められたとのこと。

8月某日

会社の宴会の下見で北品川「四季の店 亀谷」へ。マスターご夫婦は上大岡から車で通っているとのこと。帰りに「十三屋」に寄ってマスター、常連さんと飲む。

8月某日

前日の二日酔いが覚めないまま、旅支度して東京駅へ。16時半の新幹線で京都に向かう。河原町の「セントラルイン」が直前に空いたので予約。19時半頃チェックインし「土筆」へ。常連の方といろいろお話。セントラルインが建つ前は歌声喫茶だったらしい。清酒立山」飲みながらハモのお造り。そのあと「ギャラクシー500」へ。「ダムドのキャプテン・センシブルが大阪でうどんを食べてたから、今日はダムドしかかけへんのや」とのこと。そのうち全部かけ終わり、サンディーやexなど、オススメを色々教えていただく。いつの間にか3時半。鍛高譚5杯飲んでフラフラ。ホテルのフロントでバツ悪くカギを受け取る。

8月某日

9時半頃までホテルでうだうだ。三条大橋を渡り「ヤマモト」でモーニング。この日は若い店員さんがいた。昨夜飲み過ぎた鍛高譚のせいで内臓がシソくさい。東寺まで散策。「林屋コーヒー」でカレーセット。付け合わせにキュウリとジャコのあえたの、高野豆腐2かけがついてくるのが京都らしい。そのあとこの日再オープンした京都みなみ会館ポール・トーマス・アンダーソンファントム・スレッド」観る。映画館を出るとまもなく土砂降りに。雨宿りしながら東寺の広い敷地内をぶらぶらする。夜は大阪に出て「川上」へ。常連さんたちにお相手していただく。R&Bホテル梅田西で宿泊。

8月某日

午前中神戸へ。三宮から元町商店街、山の手を回って三宮に戻りメリケンパーク。BE KOBEのモニュメントを見てちょっと感動する。高速バスで徳島へ。着くなり「古本市場」に向かうが、中の照明はついているものの施錠されている状態。あきらめる。諏訪神社の階段を上り下りしたり、図書館で「桐山襲全作品」のエッセイを拾い読みしたり。ホテルみづほにチェックイン。気さくな受付のおばちゃんから鍵を受け取る。晩飯は隣の居酒屋「心から」へ。ママさんは元保険のセールスレディー。キップよくお相手していただく。ただ昨日遅くまでカラオケしたとかで声がガラガラ。生ビール、八海山3、ウーロン杯、お通し枝豆、マグロ刺し、坊っちゃんかぼちゃ、ずりポン。コンビニで買ったビールを飲んで就寝。布団が合わなかったせいか、やたら悪夢を見る。

8月某日

9時前にホテルを出る。新町川沿いに朝市のテントが並んでいる。ぶらぶらしたあと、はじっこのお店でコーヒーを注文。ちゃんと豆を挽いていれてくれた。徳島港まで歩き、和歌山行きフェリーに乗船。南海線の連絡切符を使うと、難波まで2000円で行けるのは知らなかった。千日前の自由軒本店へ初めて入る。ミニカレーとメンチカツセット。満足。道頓堀周辺は観光客でごったがえしている。御堂筋線に乗って緑地公園へ。天牛書店で山口瞳「会社の渡世」(記憶が曖昧)と山田太一ほか「人は大切なことも忘れてしまうから―松竹大船撮影所物語」を購入。梅田に戻り、堂島の「本は人生のおやつです!」へ。2回行って2回とも閉まっていたので3度目の正直。山口瞳「人生論手帖」購入。9周年とのことで記念のオリジナルカバーを丁寧にかけていただく。旅の目的は達成したのでこのまま帰ってもよかったが、ネットで難波べアーズでのオシリペンペンズ20周年ライブに赤武士が出演すると知り、行くことにする。会場では模索舎店長に遭遇。近況をお話しする。赤武士(老いパンクVer)は予想通り。ペンペンズはすごく良かった。山本さんもギターで参加。20時半に泣く泣く退店。21時10分新大阪発の新幹線で東京に戻る。

8月某日

猛暑よけのため、締め切っていた雨戸を元にもどす。旅行中の衣類の洗濯。夜は秋葉原クラブグッドマンでサイケ奉行。休憩なし2時間ワンセット。終了後「山城屋」へ。マスターもママさんも変わらず元気。マスターは2月からタバコをやめたらしい。新潟記念の狙い馬を教えていただく。

8月某日

会社帰り、池袋メロンブックスでめがひよ「赤城ちゃんのつまみぐい」、ちぇの「帰投後プレイヤー」、ずいぞう「EEEK #12」を取り置きで購入。無印良品で安売りのインナーシャツを10枚買う。ニトリで机の下に敷く安いマットと、ステンレスの鍋を買う。

8月某日

Macbookのキーボードの挙動がいよいよあやしくなり、8年ぶりの買い替えを決意。Macbook Air 2018をアウトレットで見つけて購入。お茶の水の実店舗で引き取り。11万7000円。外側のシュリンクがすこし破けているだけで、中身は問題ないとのこと。十条に戻り、夜は「つか乃」へ。常連の「会長さん」とずっとお話しする。